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動物福祉「5つの自由」への疑問

  • koket001
  • 3月12日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月23日

 米国ポーク生産者協議会の福祉委員会委員でもあるMonique Pairis-Garcia教授の「Pig Progress 4-11号」の記事から。

 5つの自由は1979年に英国の農業動物福祉委員会によって提案されました。5つの自由として、飢餓、非快適、苦痛・外傷・病気、恐れ・悲嘆からの自由と正常行動の自由としました。5つの自由は、大きなインパクトがありました。

 しかし、5つの自由は、動物福祉の査定・評価法として十分に適切か? という疑問があります。例えば、

  • 人によって違ったように解釈されている

  • ネガティブな局面だけを排除しようとしているだけでないか

  • 動物にとって福祉的にポジティブな経験に価値を置いていないのではないか

  • 動物は時には、お腹がすかせることもあり、病気になったり、病気に関連した苦痛もある


 そんなことから、5ドメインのモデルが提案され、福祉度を査定・評価に使用されています。5ドメインとは、栄養、身体的環境、健康、行動と他との活動、そして感覚心理的状態から、福祉の状態を査定・評価しようというものです。このモデルでは、動物におけるネガティブとポジティブな福祉経験の両方のバランスをとります。なお米国の養豚・養鶏の大手生産会社タイソン・フーズは、この5ドメインモデルを応用した福祉度の査定・評価方式を採用したそうです。詳しくは福祉ページで。



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