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福祉ルース母豚ハウジング

  • koket001
  • 2022年4月5日
  • 読了時間: 2分

更新日:2022年4月21日

メープルリーフフーズ社(MLF)はカナダ最大の生産・食肉会社です。1980年以来、日本にもチルドポークを輸出しています。動物福祉と減または無抗生剤の先進的な生産を実施していることで有名です。

 同社のホームページ(HP)で3つの法式を紹介しています。その3つは、ストール個室飼育、ルース母豚ハウジングそしてMLF式のオープン母豚ハウジングです。分娩・授乳期は3方式とも一緒で、分娩クレートの個室飼育です。分娩クレートは、授乳期で母豚にひかれ圧死による子豚死亡を防ぐために発明されました。授乳母豚がお尻からドスンと座らない、子豚を下敷きにしないような工夫があります。同社のウエブサイトから、今回はルース母豚ハウジングの紹介です。日本でも応用しやすいと思われます。

 ルース母豚ハウジング:妊娠期にフリーアクセスストールによる群飼育です。交配舎の個室ストールで、離乳後交配し妊娠確認し、さらに妊娠が安定期に入る6週間後に、フリーアクセスストール付き妊娠舎に移動し群飼育し、分娩直前に分娩舎に移動する方法です。

 フリーアクセスストールは、妊娠豚が自分で開閉できる個室ストールで、飼料を食べる時にだけ個室に入り、入ると後部ドアが閉まり、後方から他の豚に攻撃されるのを防げる方式です。なぜドアを閉める必要があるかというと、妊娠豚は群飼すると、健康のための制限給餌がされているため、飼料の給餌期に豚間の攻撃行動が起こることが知られています。とくに未知の豚同士を混ぜた時に危ないと言われています。この方式は妊娠豚は自由に動けるのですが、個別に給餌ができないという弱点があります。また飼育面積が必要なので、農家の経済負担も増えます。


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