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豚萎縮性鼻炎(AR)

  • koket001
  • 10月15日
  • 読了時間: 1分

 「鼻まがり」と呼ばれる病気です。米国ではほぼ根絶されました。日本でもなくなりつつあると思われます。

 主に離乳子豚と肥育豚、早いと生後1週間で発症、くしゃみ、鼻血、アイパッチ、鼻が曲がる、呼吸器症状がでます。ボルデテーラB.とパスツレラM.の混合感染で症状が悪化し成長が遅延。

 対策: 静圧か根絶か決める必要あり。根絶が推奨。


「根絶」には2つの方法あり:A)新施設建設時などのタイミングで施設を空ける全淘汰とAR陰性種豚の再導入(depopulation-repopulation)、またはB)農場閉鎖法 (Herd closure)で。詳しくは健康ページ細菌・マイコのタブで。


「静圧」は3手段:1)群健康管理と施設とくに換気の改善、2)母豚か子豚または両方へのワクチン接種、母豚へのワクチン接種がコスト便益性よし、母豚へは分娩前4週と2週の母豚へのワクチン2回接種、3)分娩前後の母豚と新生豚へ抗生剤の使用そして離乳時前後での子豚への抗生剤の使用で豚への菌の定住を少なくする。なお肥育豚への抗生剤使用の効果は疑問。詳しくは健康ページ細菌・マイコのタブで。

写真はミネソタ大学オープン図書館から。https://open.lib.umn.edu/swinedisease


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