豚サーコウイルス
- koket001
- 2024年3月10日
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更新日:2024年3月25日
豚サーコウイルス関連病の復習です。離乳後多臓器性発育不良症候群 (PCVAD, PCVD, PMWS)ともいわれています。豚サーコウイルスは世界中どこの農場にも存在。離乳子豚と肥育豚で発育不良、呼吸器症状、混合感染で重篤化。母豚で繁殖障害を起こす。PCV2とPCV3の2つのタイプあり。
Control: 特別な治療法はない。発症している豚には、アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症剤の投与、二次感染静圧のための抗生剤投与。PCV2用のワクチンはあるが、感染予防には効果的でなく症状を抑えるのみ。
米国でのワクチンは、若雌種豚の選抜時または交配前に接種が実施。繁殖母豚農場での連続接種は、実施されていないが、妊娠豚間や哺乳中子豚でウルスが循環している時には、ブースター接種は推薦されている。
米国での子豚へのワクチン接種は離乳時に実施し、ブースターとして3週間後に接種。農場の衛生度を上げるために、オールイン・オールアウト、空白期間での施設のそうじ・水洗・消毒・乾燥も必要。健康ページの健康管理見直し記事で。
種雄豚を導入の前には、ワクチンのブースター接種をしておくのが望ましい。
現時点でPCV2のワクチンのみが市販され、これがPCV3にも交差反応があるかまだ不明(米国養豚獣医師会マニュアル2019年時点)。詳しくは健康ページのウイルスのタブで。

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