母豚の便秘

　欧州と南米の多産系母豚で深刻な問題とされています。pig333 の記事 (by Dr. Diego Alberto Lescano)で報告。問題は以下です。

•便秘の豚は分娩時間が長い、直腸温度が高い

•便秘母豚では死産子豚が30％増える

•便秘母豚の初乳中IgGが7％少ない

•便秘豚の授乳中飼料摂取量は10％少なく、BCSが悪くなる

•直腸脱・膣脱（POP）と授乳障害が増える

　対応策としては、

1. 分娩舎で飲水器から水を飲むことを教える

2. 雌豚が餌を食べているときに十分な飲水の流速を確保

3. 母豚の定期的かつ頻繁な飼料摂取で、長時間の絶食を避ける

4. 分娩前から飼料 & ファイバー（例、ふすま）を与える

5. 酸化マグネシウムを与える

母豚管理については、繁殖ページの実践繁殖タブをと健康ページの上記病気以外のタブを。