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暑熱の消化系への悪影響

  • koket001
  • 8月24日
  • 読了時間: 1分

更新日:9月3日

 腸などの消化器系は熱の悪影響を一番初めに受けます。増体・成長への悪影響は以下。欧州からの連続の暑熱関連ニュースです。


  • 熱は血流を皮膚へ向かわせて熱を放散させ、腸管への流れを低下させ、腸管の粘膜にダメージを与えます。

  • 腸管は粘液ムチンさらに熱ショックタンパク質をだし腸管上皮を守ろうとします。つまりタンパク質を使うのです。

  • スクラーゼやマルターゼなどの消化酵素活性を低下させ、消化機能が低下します。

  • 飼料摂取量が減少する一方、腸管上皮では栄養分グルコース吸収が増加します。

  • 水分とミネラル移送のバランス機能を崩します。

  • 腸管上皮細胞の透過性が増加し、細菌性エンドトキシンが血流に入りやすくなります。

  • エンドトキシンが血流に入ると、全身炎症と筋肉代謝の分解が起こり、成長と増体量が低下します。病気発生の引き金にもなります。


栄養ページの「夏場対策」、繁殖ページの実践繁殖タブ「熱ストレス」と繁殖2タブの「ヒートストレスと繁殖」、断熱材の設置と冷却システム設置で、施設ページの「夏対策」も参考に。施設変更を含む大きな夏場対策が必須となってきたようです。


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